漸く展示会『工夫と試み・・・日々の美』が終わって、
残務整理なども一段落つきました。
今回の展示会は基本的に全て和尚さんのアイディアで始まり、
そして大成功と呼んで良い結果となりました。
和尚さんは今回の展示会を『西楽寺文化顕彰事業』と
位置づけられていますが、随分以前にも「八頂山人遺墨展」や「達磨大観」、
そして最近ではクラシックコンサート「お寺でピアソラ」を連続開催するなど、
地域社会於けるお寺の役割を模索するイベントを
色々開催されております。
そして今回感心したことは、その事に対して檀家の人達が
随分好意的に接しておられたことです。
積極的に作品を購入して下さったことは言うまでも無く、
開催中にお友達を連れて再度おいで下さる方や、
食事の差し入れをして下さった方もありました。
今年「ひょうごの匠」に認定された表具師・太田君とのコラボ作品用に、
和尚さんの親しくされている川本上人の『書』や八木先生の『CG作品』が
数十点無償提供され、それを活かすべく織った布や、
コラボ作品が随分高く評価されたのは嬉しいことです。
表具師の太田君は、展示会直前の三日間は徹夜で作業を続けて、
実は展示会当日は意識も朦朧としていたようです。
彼が言うには最後は「和尚さんに恥をかかせてはいけない」
という事だけを頼りに頑張り続けたのだそうです。
彼のお母さんも夜遅くまで仕事を手伝って下さったそうです。
だからでしょうか、打ち上げの席では何を思いだしたのか
突然泣き出してしまうというハプニングもありました。
和尚さんの関係で来場下さった兵庫民芸協会会長・木工作家の笹倉徹さんが
「近いウチに工房にお邪魔します」と仰って下さったのも嬉しい反応でした。
作品が足りなくなって、売却済みの作品を見ての追加注文も随分頂きました。
12月から2月いっぱいギャラリーを閉館している間に、
それらの仕事をこなしていかなければ成りません。
展示会の後、和尚さんがご自身のブログで書かれていた
『人間にとって最も確かな「財産」は「人間関係である」』事を、
私もまた改めて噛み締めながら、
追加注文頂いたお仕事を「丹(まごころ)」こめて、
丹念に仕上げていきたいと考えています。
ご来場下さった皆さんに心より御礼を申し上げます。
有り難う御座いました。
- 展示会の様子 -
山門に掲げられた川本上人筆の垂れ幕「工夫と試み」
硯屏風湾曲ミニ屏風。
完売した数珠入れとテーブルセンター・ランチョンマット。
今回出展の着物は二枚。
案外?人気のあった川本上人の円相、
二点あったそれは取り合いになりました(^_^;
太田君のワークショップも大人気。