・・・ 前回の続き ・・・
今回は、くるみ染めをしました ♪
昨年の夏に採取し、冷凍保存して
いた「くるみ」です。
くるみは、うるし系の仲間です。
肌の弱い方は、くるみの木の側に
いるだけでも、湿疹が出るかも
しれませんよ。
☆ご注意☆
木綿の染液の出し方は、煮出し方法です。
4番液まで、染液を出します。
くるみ染め糸
左の糸は、3番液で染めて椿の
灰汁媒染しました。
☆サーモンピンク色☆
右側の糸は、1番液と2番液と混ぜ
て染め、おはぐろ媒染しました。
媒染の灰汁もおはぐろも
自分で作ります ♪
媒染の説明は、また染色作業で
説明しますね。
その他使用する糸
左の糸は、藍染め糸にこぶな草を
重ね染めしました。
右の糸は、藍染め糸。
4色の糸を使い、織り始めている布が
こ・ち・ら
↓
いかがでしょう~♪
藍色とグリーンの間に2色の
くるみ染め糸を配色しました ♪
所々に白い緯糸が入っているのが
丹波布の特徴の一つ、絹の
「つまみ糸」です。
「つまみ糸」が布の品格を
さらにアップ!
☆今回は、非常に細かいデザイン☆
年配の方の服地用に
制作しています。
どんな洋服を作られるのかしら~♪
いろんな洋服が浮かんで来て
織りが楽しいです~
ルンルン♪
・・・ 丹波布の特徴 ・・・
「つまみ糸」・「草木染め」
・「木綿の手紬き糸」・「手織り」
全て手作業です。
作業工程 Part1
丹波布を織りあげて行く前には、
いろんな工程があります。
ここで一部紹介します ♪
整経
草木染めをして糊付けした経糸を
経枠に巻いて、縦縞デザインの
通りに糸を取り、整経台に張って
行きます。
☆
今回は、長さ約7m 糸本数616本
を整経しました。
☆
1本でも間違って糸を取ると織柄に
影響するので、とても緊張!
疲れます~。
整経が終わると、仮筬通しをして
ちきりの作業に入ります。
ちきり作業は、整経で弛んだ糸
・絡んでる糸を整え、ちきり箱に
巻いて行きます。
ちきり箱に巻いた経糸は、織機に上げ
綜絖に通して行きます。
☆綜絖通し☆
綜絖の役目は、機織りの時に経糸を
上下させる開口役です。
綜絖枠2枚にワイヤーヘルド
308本×2枚=616本の経糸を
ワイヤーヘルドに通して行きます。
☆筬通し☆
綜絖通しが終わると、次は筬通しに
入ります。
糸に負担がかかり難い竹筬を使用。
筬は、格子になっていて格子の間
に2本の経糸を通して行きます。
・・・ 竹筬 ・・・
この竹筬も技術者が減り、一旦
生産Stopになっていました。
後継者育成に尽力されたお蔭で
昨年から生産が始まりました。
とても有難いです~☆
筬に通した経糸をピーンと張る為、
布と結びます。
杼は、ヨコ糸を通す操作に使います。
杼にヨコ糸を巻いた管を取り付けて、
いよいよ、織り開始!
◇
整経から織始めまで、約4日間
の日数がかかりました。
◇
☆ 続きは、次回お楽しみに~ ☆
南高梅採取
ご近所から南高梅の枝を頂きました。
梅は1月に採取するのが一番いい色が出ます。
つぼみさんごめんなさい!
枝を3㎝位にカットして約1か月乾燥。
あと、2週間程で乾燥できるかなぁ~。
その後は、保存。 ただし、長くは保存できません。
南高梅染めをすると多分こんな色になるかなぁ?
これは、紅梅染めの糸。
実物は、もっとオレンジかかってます。
優しいオレンジ色。
ちなみに、白梅染めはピンクに染まります。
染めあがったら、こんな作品にしようかなぁ~。
この浴衣帯も私の作品です。
今度は、南高梅染めして浴衣帯を織ろうかしら~。
どんなデザインにしようかなぁ~・・イメージ~☆
きっと、可愛い帯になりそう♪
丹波布の帯は、締めやすく崩れないので
着物の好きな方は、
丹波布の帯をよくお買い求めされます。
昔ながらの技法で染めた紅花。
可愛い桃色に染め上げるのに
1週間以上の手間がかかりました。
紅花以外に、左から木斛の薄染め、木斛の濃染め
紅花染め、藍の生葉染めした糸にこぶな草の黄色
を重ね染めしました。
春らしい優しい色合いですね。
4色の糸がこんな模様に・・・
優しく、可愛らしくイメージしてみました。
いかがでしょう~。
ショール
穏やかな春のイメージ、ぽかぽか心が
暖かくなってきますね。
バック
ショールとお揃いでバックも制作しました。
軽くてとても丈夫です。
横30㎝×縦26㎝ 丁度いい大きさ。
今回は、内側にオシャレに装ってみました。
アメリカンコットンを内布に、ポケットは2つ、
フランス製のリボンで飾って女性らしく。
素敵!
べっこう柄の持ち手で、大人の落ち着いた
雰囲気が、生地とお似合い。
☆可愛いい女性の為にお作りしました☆