2013/08/05

丹波布着尺・・・南高梅染め

 
~  南高梅染め  ~
 
 
 
梅は、種類が多くその中でも南高梅で染めて
 
みたいなぁ~そんな思いを抱いている中
 
南高梅情報を頂き、念願の枝を頂く事が
 
出来ました。
 
梅は、1月の採取が最もいい色が出ます。
 
乾燥して保存していました。
 
 
  ~  染色  ~
 
染まってほしい色は、オレンジ!
 
1液~4液まで染液を出して、1液は
 
濁りがあるので捨てます。
 
 
う~ん、思った通りになるかも・・・。

 
 
媒染は、椿の灰汁媒染。
 
なんと
 
 
綺麗なピンクに反応してしまいました。
 
この色も捨てがたいのですが、今回は
 
やはりオレンジに染めたい!
 
強い思いの中、こぶな草から黄色の染液を出し
 
再度、重ね染めしました。
 
 
それが、こちら
 
 
ピンクがかったオレンジに染まりました ♪
 
満足!
 
 
~  紅かなめ染め  ~
 
 
お家の垣根や道路添いによく見る
 
紅かなめです。
 
4月末頃から赤く色付いてきます。
 
一番色付いたころに採取します。
 
 
洗液は、紫がかった赤。
 
 
 
 
染めて媒染すると
 


 
綺麗なグリーンです。
 
染色は、思う色を染めるのがとても難しいです。
 
今回の染色も満足した色が染まりました ♪
 
 
 
~  丹波布の着尺  ~
 
 
 
着尺に使用する染色糸は、右上から
 
南高梅にこぶな草の重ね染め
 
くるみ染め
 
紅かなめ染め
 
この三色を使います。
 
 
 
三色の糸を、微妙な配色でデザインしました。
 
デザインから染色から織上がるまで、
 
ご依頼された方のイメージを持ち続けます。
 
このお着物を着られ時の
 
立ち姿もイメージの中に入れます。
 
 
私は、染色とデザインにかなりのエネルギー
 
を注ぎます。
 
この工程が満足できれば、後は
 
ワクワクしながら、楽しく機織りです ♪
 
織り上がった時は、感無量で
 
達成感や満足感で一杯になります。