2014/09/27

染色の友 椿の灰汁

 
8月から染色の材料の採取・仕込みに
 
明け暮れてます。
 
 
今回は、椿の灰汁作りを紹介します。
 
 
 
毎年、椿を沢山切って届けて頂ける方があり、
 
とても有難く今年も頂きました。
 
椿には、アルミとアルカリがあり、
 
緑色の染液を出す時や灰汁媒染する時に
 
使用します。
 

 
このように生葉や枝を燃やすのですが、
 
火がつくのがなかなかで、一苦労です。
 
真夏の炎天下で燃やすものですから
 
汗だくになりながら、今回は2日で7時間
 
かけて灰にしました。
 
 
椿の灰汁作りをしながら思う事は、
 
今年で止めよう・・・。
 
しかし・・・
 
灰汁に嵌ってる私。
 
毎年、頼んでしまう。
 
 
 
 
 
灰汁作りは、白い灰にするのが大事。
 
バケツに、灰と水を入れ混ぜて
 
一晩寝かせます。
 
翌日、上澄みだけを濾していきます。
 
大量だったので、2日かかりました。
 
 

濾した灰汁がこちら。
 
密封瓶45個分の綺麗な灰汁が摂れました。
 
これで、1年分大丈夫でしょう。
 
はー、疲れたー。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


2014/09/20

藍染め・・・その二

 
その二
 
 
藍の生葉染めよりは時間がかかりますが、
 
 
もう一つの藍染めを一部紹介致します。
 
 

 
藍を茎ごと刈り取り、枯れた葉等は取り除き
 
 
大きなバケツに藍を積み重ねて入れます。
 
今回5kgの藍を仕込みました。
 
そこに藍が浸るぐらいの水を入れ重石を乗せて
 
4日程寝かせます。
 

 
寝かせている間に藍の葉や茎から
 
どんどんとグリーンの液が出ます。
 
 

 
液が出てしまった後の藍の残骸。
 
あんなに青々としていたのがこんな姿に
 
なります。
 
グリーンの液に消石灰を入れて
 
手早く撹拌します。
 
この撹拌が大変!
 
 
 
青く藍色のようになれば、1晩寝かせます。

 

 
布で液を濾していきます。
 
濾すのに時間がかかり一苦労です。
 
濾し切ると沈殿物が残ります。
 
それがこちら。
 
 
沈殿藍です。
 
5kgの藍から440gの沈殿藍が取れました。
 
約1週間かかりますが、うまく沈殿した時には
 
感激します。
 
しかし、藍染めはここから5日程下ごしらえを
 
しないと染まりません。
 
この沈殿藍がなければ藍染めが出来ません。
 
 
今、糸をせっせと紡いでますので
 
時間があれば染めたいと思います。
 
その時は、ご紹介致します。
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 




2014/09/19

藍染め・・・その一

藍染めと言えば、藍建ての藍染めと思いますが、
 
手間暇がかかり、温度管理が大変で、
 
そこで、手間暇がかからない藍染めの一つ。
 
藍の生葉染めをご紹介します。
 

 
今年も、藍が大きく育ちました。
 
いい色が染まりそうー。
 
 
 
藍の葉で生葉染めをします。
 
 
毎年、1kgの糸を染めるのですが、
 
 
今回は、400gの糸を染めました。
 
 
 
2kgの藍の葉っぱ。
 
水を加えながら、葉を揉んでいきます。
 
グリーンの液が出たら、糸を浸け染めていき、
 
5分間空気に触れさせ発色させる。
 
ミキサーでジュース作りの要領で染液を
 
出すこともできます。
 

 
何度も繰り返し重ね染めると、淡い水色に
 
染まります。
 
そのままの色で残したい時は、酸通しして
 
色定着します。
 
草木染めの中でも、藍染めは堅牢度が高い
 
ので、良く使用します。
 
真夏の暑い時期の染色は、
 
汗だくで大変ですが、綺麗に染まった時は
 
大変さも忘れうっとりです。