2014/01/03

「満足!」 丹波布の八寸名古屋帯

 
2014年
 
 
新年あけまして
 
おめでとうございます。
 
 
今年は、色んな形で丹波布を
 
知って頂く為のプランを考えて
 
おります。
 
ブログでお知らせ致しますので
 
お楽しみに。
 
 
 
お正月と言えば、私の子供の頃は、
 
家族全員着物を着てお正月を迎えて
 
いたのを思い出します。
 
 
 
今回、丹波布のお着物を紹介
 
させて頂きます。
 
 
昨年、着尺と帯の注文がありまして
 
帯も12月に出来上がり
 
1年の締め括りをさせて頂きました。
 
 
 
私は、着尺と帯や服地は個人注文でしか
 
お作りしないと決めております。
 
着物は、日本を象徴する衣装だと
 
思っております。
 
また、優雅で情緒ある衣装だとも
 
思っております。
 
大切な時に着こなしたいのが着物。
 
そんな拘りをしてますので、お作り
 
する時は、必ずご注文頂く方とお会い
 
したり、お話したりしながら、その方に
 
相応しい色、柄等をイメージします。
 
 
作品には、「妥協」は許さない、私が
 
納得したものをお作りするのが
 
当たり前と思っていますので、
 
かなりの葛藤が糸紡ぎの段階から
 
始まります。
 
どんな工程作業も手を抜く事が
 
出来ません。
 
草木染めは私の好きな作業ですが、
 
一番難しい作業でもあります。
 
イメージ通りの色が出たときは、
 
かなりテンションが高くなります。
 
「ワオー!」って遠吠えしたくなります。
 
 
そんな遠吠えしたくなった帯が
 
こちらです。
 
 
色、柄がそれぞれ主張しないで、
 
全体に融合していて、
 
なおかつ、品格を出したかった。
 
それが見事にでました。
 
染色材料は、くちなしとくるみ。
 
白色とクリームがくちなし。
 
薄茶がくるみです。
 
織りを工夫する事で幾何学模様のような
 
柄になります。
 
八寸名古屋帯にしましたので、帯幅や
 
帯の両端には、気を使います。
 
 
丹波布の帯は、紬系のお着物にも
 
良く合いますので、他のお着物にも
 
合うようにイメージの中に入れて
 
おりました。
 
 
出来上がった作品は、「満足」の一言
 
です。
 
 
以前「南高梅の着尺」で紹介致しました着尺
 
 
こちらに結ばれる帯にお作り致しました。
 
今、この着尺を着物にお仕立てされている
 
ようです。
 
帯が届いて、一報頂きとても満足されてる
 
と聞かせて頂いた時、
 
「あー、終わったー」
 
スーと肩の力が取れ、達成感に包まれ
 
ました。
 
いい仕事をさせて頂きとても有難いです。
 
ありがとうございました。