2014/12/10

丹の布、休業のお知らせ

 
今年、6月にopenしまして半年
 
沢山のお客様が訪問
 
下さいました。
 
当初は、青垣の奥まで訪問者があるのかと
 
心配してました。
 
しかし、遠くから地域からお越し頂き
 
誠にありがとうございました。
 
 
 
さて、丹の布は来年に向けて
 
作品作りに入りたいと思っております。
 
 
12月14日(日) ~ 2015年2月末日まで
 
休業致します。
 
 
しかし、「是非とも、工房見せて下さい」
 
とお声があれば、工房を開けますので
 
ご来店下さい。
 
その方は、下記連絡先へご一報
 
下さいますようよろしくお願い致します。
 
 
tel 0795-88-0850
 
(17時以降、繋がりやすいです)
 
 
2015年営業日
 
2015年3月6日(金)~毎週 金・土・日
 
営業再開致します。
 
4月にspring フェアを開催予定。
 
来年も、ご来店下さいますよう
 
よろしくお願い致します。
 
 
 
 
 
 
 
 
 


2014/11/06

丹の布展示会のお知らせ

2015年に向けて発信
 
 
 
丹の布が6月にOPENして
 
半年になります。
 
大勢の方々が工房へ足を運んで
 
頂き誠にありがとうございます。
 
 
いろんな視点で丹波布を発信
 
したいと常に思っておりました。

2014年の締め括りさらに来年に

向けて丹の布の大きな発信。
 
表具と丹波布が新しい形で表現
 
出来たらと思っております。


今回、

 
 お世話になってます表具師の

紙遊会の皆様と合同展示会

「丹波布と表具の工藝展」

を開催致します。
 
開催日 11月15日(土)
          10:00~16:30
     11月16日(日)
          10:00~15:00
 
開催場所 丹波新聞社 3Fホール 

 
 
多くの方に楽しんで頂きたいので
 
後1週間のラストスパート
 
猛奮闘です。
 
 
 
どうぞ、「丹波布と表具の工藝展」へ
 
起こし下さい。


2014/09/27

染色の友 椿の灰汁

 
8月から染色の材料の採取・仕込みに
 
明け暮れてます。
 
 
今回は、椿の灰汁作りを紹介します。
 
 
 
毎年、椿を沢山切って届けて頂ける方があり、
 
とても有難く今年も頂きました。
 
椿には、アルミとアルカリがあり、
 
緑色の染液を出す時や灰汁媒染する時に
 
使用します。
 

 
このように生葉や枝を燃やすのですが、
 
火がつくのがなかなかで、一苦労です。
 
真夏の炎天下で燃やすものですから
 
汗だくになりながら、今回は2日で7時間
 
かけて灰にしました。
 
 
椿の灰汁作りをしながら思う事は、
 
今年で止めよう・・・。
 
しかし・・・
 
灰汁に嵌ってる私。
 
毎年、頼んでしまう。
 
 
 
 
 
灰汁作りは、白い灰にするのが大事。
 
バケツに、灰と水を入れ混ぜて
 
一晩寝かせます。
 
翌日、上澄みだけを濾していきます。
 
大量だったので、2日かかりました。
 
 

濾した灰汁がこちら。
 
密封瓶45個分の綺麗な灰汁が摂れました。
 
これで、1年分大丈夫でしょう。
 
はー、疲れたー。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


2014/09/20

藍染め・・・その二

 
その二
 
 
藍の生葉染めよりは時間がかかりますが、
 
 
もう一つの藍染めを一部紹介致します。
 
 

 
藍を茎ごと刈り取り、枯れた葉等は取り除き
 
 
大きなバケツに藍を積み重ねて入れます。
 
今回5kgの藍を仕込みました。
 
そこに藍が浸るぐらいの水を入れ重石を乗せて
 
4日程寝かせます。
 

 
寝かせている間に藍の葉や茎から
 
どんどんとグリーンの液が出ます。
 
 

 
液が出てしまった後の藍の残骸。
 
あんなに青々としていたのがこんな姿に
 
なります。
 
グリーンの液に消石灰を入れて
 
手早く撹拌します。
 
この撹拌が大変!
 
 
 
青く藍色のようになれば、1晩寝かせます。

 

 
布で液を濾していきます。
 
濾すのに時間がかかり一苦労です。
 
濾し切ると沈殿物が残ります。
 
それがこちら。
 
 
沈殿藍です。
 
5kgの藍から440gの沈殿藍が取れました。
 
約1週間かかりますが、うまく沈殿した時には
 
感激します。
 
しかし、藍染めはここから5日程下ごしらえを
 
しないと染まりません。
 
この沈殿藍がなければ藍染めが出来ません。
 
 
今、糸をせっせと紡いでますので
 
時間があれば染めたいと思います。
 
その時は、ご紹介致します。
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 




2014/09/19

藍染め・・・その一

藍染めと言えば、藍建ての藍染めと思いますが、
 
手間暇がかかり、温度管理が大変で、
 
そこで、手間暇がかからない藍染めの一つ。
 
藍の生葉染めをご紹介します。
 

 
今年も、藍が大きく育ちました。
 
いい色が染まりそうー。
 
 
 
藍の葉で生葉染めをします。
 
 
毎年、1kgの糸を染めるのですが、
 
 
今回は、400gの糸を染めました。
 
 
 
2kgの藍の葉っぱ。
 
水を加えながら、葉を揉んでいきます。
 
グリーンの液が出たら、糸を浸け染めていき、
 
5分間空気に触れさせ発色させる。
 
ミキサーでジュース作りの要領で染液を
 
出すこともできます。
 

 
何度も繰り返し重ね染めると、淡い水色に
 
染まります。
 
そのままの色で残したい時は、酸通しして
 
色定着します。
 
草木染めの中でも、藍染めは堅牢度が高い
 
ので、良く使用します。
 
真夏の暑い時期の染色は、
 
汗だくで大変ですが、綺麗に染まった時は
 
大変さも忘れうっとりです。
 
 
 
 
 
 


2014/07/18

丹の布に日本の手仕事展示

 
 
工房の模様替えをしました。
 
 

丹の布の「丹」とは、真心という意味。

真心籠った丹波布を全国展開したい。

そんな思いがあり命名しました。

そんな丹精丹念に作られた作品は、

丹波布だけに留まらず、

人柄や作品を見て素晴らしいと

思う作品は、皆様に披露させて頂こう

と思っておりました。
 
 
 
 
 
手仕事している者として、手作りの

良さ。

大変さ。

は、 良く知っています。

自分に妥協しない作家さんが作られた

物ほど、作品を見れば作家さんの姿が

見えるものです。

 

今回、
 
そんな作家さんが作られた作品を

お迎え致しました。

 
 
 
中村靖夫さんの 竹細工です。
 
 
作品には、気遣いがあり優しく仕上がっていて、
 
作家さんの几帳面さや思いやりが良くでてます。
 
いいお仕事される方です。
 

この作品は、お弁当箱か小物入れに

良さそうな籠ですね。
 
丹波布で内布を張っても、可愛い入れ物に
 
なりそうですね。
 

私も、中村さんの作品に魅了され、

別注で、織の小道具入れや、

糸紡ぎの小道具入れを

作って頂きました。



インテリアになり、工房を引き立ててます。 
 
 
日本の手仕事は、心がほっとしますね。

 
 
 
 


 
 


2014/07/07

丹の布「色とりどりの小物」

 
今日は1日雨、梅雨も最終版。
 
そろそろ、真夏の兆しかな?
 
 
蝸牛も庭の牡丹の葉に雨宿り。
 
雨の為、工房もお客様の足もゆっくり。
 
来店頂いた神戸からのお客様も、
 
庭を見ながら空間を満喫されていました。
 
 
 
 
工房も少しづつですが、夏向け商品の
 
展示準備しています。
 
少しご紹介します。
 
 
 
夏らしくブルーの帽子。
 
内側を丹波布でお洒落に!
 
麻の洋服に似合いそうですね☆
 
TシャツとGパンにも似合いそう♪
 

ポーチ。
 
籠バックと似合いそう♪
 
可愛い刺繍がポイントです。
 
 
名刺入れ。
 
3ポケット、沢山名刺が入ります。
 
カードケース用に購入される方もあります。
 
 
 
 
籐の持ち手の麻バックも展示しています。
 
7月は、沢山の商品が増えて来ます。
 
メンバーの心の籠った商品。
 
縫製メンバーさんも増え、
 
工房も色とりどりの商品で賑わってます。
 
機織りも楽しくなります。
 
 
 
 
 
 
どうぞ、ご来店下さい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2014/06/18

癒しの空間・祝丹の布

ありがとう!
 
 
丹の布がopenして2週間が経ちました。
 
 

 
大勢の方からお祝いのお花を頂き、
 
ありがとうございます。
 
皆さんのお気持ちを無にしないように
 
毎日、お水をあげてます。
 
そんな中、息子から
 
 
花束が届き、
 
可愛くアレンジして飾ってます。
 
工房も、毎週 金・土・日と営業しています。
 
神戸から姫路からの遠方の方々が、新聞を見て
 
来て頂いたり、ご近所の方々や地元の方々が
 
大勢来て頂いてます。
 
先日から今日までサンテレビさんの取材を
 
受けてました。
 
(6月20日 PM9:30~ 5分間ですが
 
4日間の取材が濃縮され放映されます。
 
お時間のある方は、ご覧下さい。
 
私は、ドキドキしています。)
 
 
 
 
工房も来て頂いたお客様にゆっくりと見て
 
頂きたいので、音楽や香りをたいたり
 
空間を大切にしています。
 
 
また、表と裏には庭があり、いつも窓を
 
全開してますので、心地よい風が吹き
 
お客様もゆったりと観覧して頂いてます。
 
 
丹波布が工房に良く似合います。
 
 
機場では、
 
 
ご注文のテーブルセンターを作成しています。
 
お客様に身近で作業風景を見て頂き
 
喜んで頂いてます。
 
 
ポストカード(裏面、マップあり)作成し、
 
青垣みちの駅にある丹波市観光協会と
 
丹波布伝承館に置いてありますので
 
「丹の布」に起こしの方は、一度道の駅へ
 
寄ってみて下さい。
 
起こしをお待ちしております。
 
 
 
 
 


2014/06/05

丹の布、展示場open

 
展示場OPEN



丹波布の技術認定を取得してから

作家活動をして2年が経ち、その後作家活動を

しながら友と工房も立ち上げました。

以前、blogでもご紹介致しました

「丹の布」です。

祖父の家 古民家を少々手直しをして

展示場と工房に模様替えをしました。

丹波布の魅力を沢山の方に

知ってもらおうと以前から計画を

しておりました。


簡単なリホームで終わる予定が古民家が

大分悲鳴を上げていて簡単では済まなくなり

大勢の方の手助けを頂きました。

縁ある方々との出会いがあって、

また、人との繋がりあって、


感謝


この言葉に尽きます。



ようやく展示場が


今週の6月7日(土)

OPEN

致します!


一部、blogにて紹介致します。




この部屋は、着物や反物を展示しています。



 

 小物の展示。



 
奥の部屋は、お客様に作業風景を
 
見て頂けるように。
 
落ち着きのある展示場になりそうです。
 
 
これからも縫製のメンバーと、丹の布だけの
 
小物を作って行きたいと思っています。
 
空間・香り・音楽も楽しんで頂けるような
 
展示場にしたいです。
 
準備に後1日、ラストスパートです。
 























 
 
 


2014/03/01

丹波布の魅力

 
 
 
とんとん ぱんぱん
 
とんとん ぱんぱん
 
 
今日も、丹波布を織っています。
   
 
家の周りに塀があるからか、とても静か・・。
 
集中していると自分がどこかに
 
飛んでいってしまう。
 
 
ふっと、我に返り 外を見ると


 
梅の花の蕾が膨らんできてる。
 
「春だなぁ~」
 
春の空気を感じる。
 
 
 
さざんかも冬の最後かと精一杯咲いてる。
 
春の匂い・春の光 
 
とても気分転換になる。

 
 
また、織り始めると  突然  
 
 
パァン  パタパタ
 
ワァ! 小鳥が窓にぶつかってきた! 
 
大小の小鳥が、遊びにやってくる。

今、機織りをしながら自然を感じている。
 
 
 
花木や小鳥と話が出来たらいいのになぁ~・・。
  

ワァ!人影が・・・。
 

ニコニコと隣の93歳になるおじいさんが立っている(笑)
 
「外仕事していたら、懐かしい音がしてなぁ~、
 
織っとんなんのか~、見せてぇ~なぁ」
 



「どうぞどうぞ」
 
窓を開けると、懐かしそうに
 
「この音、 トントン パンパン ええ音やな~」
 
「昔は、ここら辺大勢の人が織っとんなったんやで」



「えっ、糸も自分で紡いでるん?」

「こりゃ~、根気がいる仕事やなぁ~」

「ええもん、見せてもらって嬉しいなぁ~」

 
 
 温かい人、私は心の中で呟く。

この日は、一足早い春日和ののどかさを味わった

一日だった。
 

以前からよく思う事がある。

この辺りには、糸紡ぎや機織りをされていた人が

沢山あった。

が、残念な事にみんな他界され、最早その作業を

見る事も聞く事も出来ない。

当時(江戸の末期から明治初期)の丹波布

(当時佐治木綿)は分業で作られ産業として成り立ち、

色んな方の交流があった。

当時の人達は、とても自然を大切にし、自然を敬って

いたのではないか。

そして人の心も純粋で暖かかった・・・。

そんな人達が力を合わせて作り上げた丹波布

(佐治木綿)は、だからこそ民藝の主唱者柳宗悦先生

の目に止まったのでは無かったろうか。

そしてその人々はお互いの繋がりをとても

大切になさっていた・・・。

そんな当時の様子を作業をしながら感じる。



 
 
 
 
 
 
 
 

2014/01/03

「満足!」 丹波布の八寸名古屋帯

 
2014年
 
 
新年あけまして
 
おめでとうございます。
 
 
今年は、色んな形で丹波布を
 
知って頂く為のプランを考えて
 
おります。
 
ブログでお知らせ致しますので
 
お楽しみに。
 
 
 
お正月と言えば、私の子供の頃は、
 
家族全員着物を着てお正月を迎えて
 
いたのを思い出します。
 
 
 
今回、丹波布のお着物を紹介
 
させて頂きます。
 
 
昨年、着尺と帯の注文がありまして
 
帯も12月に出来上がり
 
1年の締め括りをさせて頂きました。
 
 
 
私は、着尺と帯や服地は個人注文でしか
 
お作りしないと決めております。
 
着物は、日本を象徴する衣装だと
 
思っております。
 
また、優雅で情緒ある衣装だとも
 
思っております。
 
大切な時に着こなしたいのが着物。
 
そんな拘りをしてますので、お作り
 
する時は、必ずご注文頂く方とお会い
 
したり、お話したりしながら、その方に
 
相応しい色、柄等をイメージします。
 
 
作品には、「妥協」は許さない、私が
 
納得したものをお作りするのが
 
当たり前と思っていますので、
 
かなりの葛藤が糸紡ぎの段階から
 
始まります。
 
どんな工程作業も手を抜く事が
 
出来ません。
 
草木染めは私の好きな作業ですが、
 
一番難しい作業でもあります。
 
イメージ通りの色が出たときは、
 
かなりテンションが高くなります。
 
「ワオー!」って遠吠えしたくなります。
 
 
そんな遠吠えしたくなった帯が
 
こちらです。
 
 
色、柄がそれぞれ主張しないで、
 
全体に融合していて、
 
なおかつ、品格を出したかった。
 
それが見事にでました。
 
染色材料は、くちなしとくるみ。
 
白色とクリームがくちなし。
 
薄茶がくるみです。
 
織りを工夫する事で幾何学模様のような
 
柄になります。
 
八寸名古屋帯にしましたので、帯幅や
 
帯の両端には、気を使います。
 
 
丹波布の帯は、紬系のお着物にも
 
良く合いますので、他のお着物にも
 
合うようにイメージの中に入れて
 
おりました。
 
 
出来上がった作品は、「満足」の一言
 
です。
 
 
以前「南高梅の着尺」で紹介致しました着尺
 
 
こちらに結ばれる帯にお作り致しました。
 
今、この着尺を着物にお仕立てされている
 
ようです。
 
帯が届いて、一報頂きとても満足されてる
 
と聞かせて頂いた時、
 
「あー、終わったー」
 
スーと肩の力が取れ、達成感に包まれ
 
ました。
 
いい仕事をさせて頂きとても有難いです。
 
ありがとうございました。