2013/03/17

神秘的な青の世界

 
・ ・ ・ 藍染め ・ ・ ・
 

 
 
藍染めの歴史はとても古く、平安時代の
 
初期頃から藍の栽培が始まったよう
 
です。
 
 
藍染めの元祖は、徳島県の阿波地方
 
で、そこから全国に広がりました。
 
「正藍染」灰汁発酵建といい
 
化学薬品は一切使用しない
 
「古式染色技法」です。
 
藍染めは、藍液の管理が難しく、
 
液の状態を目で見て、鼻でかぎ、舌で
 
確かめながら、会話をするように藍と
 
向き合う必要があるとよく聞きます。
 
藍液は、「生きてる」と言いますね。
 
 
 
・・・ 豆知識 ・・・
 
 
☆藍の不思議な力☆
 
 
藍染めの肌着を着てると切り傷や
 
虫刺されから身を守ったり、衣類の
 
虫よけになったり、昔は食あたりや
 
熱ざましなどの民間薬にも用いられ
 
ていたようです。
 
 
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 
 
そんな藍染め糸で丹波布を織って
 
います。
 
 
ご紹介します♪


経糸

 
藍染めは、8色程の色に染めること
  
が出来ます。 
 
右の藍染め糸は、「あさぎ」 
 
と言う色です。 
 
左2つは、藍の生葉を揉んで染液
  
を出し染めた糸、薄い水色に 
 
染まります。 

 
 
整経前の経糸を巻いた状態
 
経糸枠に糸を巻き整経して、

機ににのせます。





今回は、シンプルに経糸2色使いで

デザインしました ♪


このデザインには、私のちょっとした

秘密があります。




この藍糸は、「みずあさぎ」色と言い

ます。

経糸の「あさぎ」より薄い色です。

緯糸に使用。




さて、いよいよ織です☆




緯糸の「みずあさぎ」色を入れること

によって、経糸の「あさぎ」色が濃く

ならず、生葉染めの薄水色がさら

に水色がかるようにしてみました。

所々に、絹のつまみ糸を3段と

7段を7㎝間隔で入れています。

この3・7の数字にも意味を持って

入れています。


この丹波布は、とても優しい女性の

為に、お作りしています。


私からのメッセージ

 「輝き」 

 「幸運」 

織込めています。


早くお手元に届けたいなぁ~ ♪





 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


2013/03/01

大切な時間

 
・・・ 糸紡ぎ ・・・
 
 
丹波布は、木綿の糸で織りあげた布。
 
とても柔らかく、肌に馴染み心地よく
 
ホッとする布。
 
 
そんな布にするには、第一段階の
 
大切な作業が
 
あります。
 
 
それは、
 
☆ 糸紡ぎ ☆
 
 
 
 
 
これは、「じんき」と言います。
 
綿の繊維を揃えた綿を「じんき」に
 
造り変えます。
 
長さ 約15cm位。
 
 
 
糸紡ぎ
 
糸車の台車を回しながら、
 
じんきから綿の繊維を引出し
 
縒りをかけながら糸を紡いで
 
縒りがかかった糸だけをツムに
 
巻きつけます。
 
 
縒りがかかりすぎると固い糸になり、
 
弱すぎると切れやすい糸になります。
 
柔らかく、強く、均等な糸にするのが
 
 
・・ 職人の技 ・・
 
 
 
ツムに巻きつけた糸を「かぶら」と
 
言います。
 
それが、こちら
 
3個の「かぶら」が約50g
 
かぶらの作り方にもコツがいります。
 
1個のかぶら約17gを紡ぐのに
 
要する時間は約1時間。
 
これも、紡ぎ手、糸の太さによっても
 
要する時間は変わります。
 
 
たとえば、
 
帯1本に使用する糸は、かぶらが
 
約36個必要になります・・
 
(^^;)
 
 
かぶら3個をかせ上げ台に巻き、
 
「かせ」にします。
 
 
 
 
「かせ」にした時、糸の良し悪しが
 
一段と分かり、丹波布の仕上がり
 
に影響して来ます。
 
 
 
 
糸を紡ぐ時、糸車の台車の音が
 
シャー  シャー  と
 
部屋に鳴り響き、心が穏やかに
 
満ち足りた気分になる。
 
糸車と一体となり、暖かく
 
光沢の帯びた糸が
 
紡げて行く。
 
 
☆   私の大切な時間   
 
 
 
 
 大切にしたい