2013/09/19

自然の恵みをありがとう part 2

 
紅餅
 
 
今年、紅花の里「山形県河北町」から送って
 
頂いた紅花の種を4月に蒔き
 
7月の初旬頃から花が咲き始めました。
 
 
紅花の摘む時期は、黄色から山吹色に変わり
 
朱色に色付いた頃が一番。
 
しかし、一度に朱色にならない為、
 
「ありがとう」と言いながら
 
毎日、せっせと摘んでいました。
 
 
 
 
摘んだ花びらは、水で良く洗い軽く絞って
 
袋に入れ密封して一日寝かせます。
 
その後、袋から紅花を取り出しすり鉢で
 
つぶします。
 
 
 
すりつぶした花を固く絞って銭状にして
 
1週間~10日間程風通しの良い日陰で干します。
 
 
これが紅餅です。
 
この紅餅を保存して、1月か2月頃の寒い時期
 
に染めると鮮やかな桃色に染まります。
 
 
染液を出す為に欠かせないものが
 
椿の灰汁。
 
椿の灰汁は、8月の暑い時期に椿の
 
枝を切り、燃やし灰にします。
 
 
お知り合いから椿を沢山切って頂きました。
 
ご苦労お掛けしました。
 
とっても有難き幸せです。
 
 
早速、椿が枯れない内に
 
生木を燃やします。
 
 
生木は燃えつくまでがなかなか時間がかかり
 
これもとても大変な作業です。
 
頂いた椿は全て灰にしました。
 
これで終わりではなく、
 
粗い灰を取り除く作業があります。
 
 
燃やした椿の灰を、金網で振るって
 
肌理が細かい灰だけにします。
 
 
椿の灰汁を作る時は、この白い灰が
 
いい灰汁を出してくれます。
 
この灰の灰汁を紅花の染液出しに使ったり
 
その他の染色時の媒染にしたりします。
 
 
 
今年の紅餅は、少しだけでしたので保存して
 
来年も紅花を育てようと種も保存しています。
 
 
この種は、来年用。
 
しかし、殆どの紅花の種は燃やして自然に
 
返そうと思い乾燥させていたら
 
なんと・・・
 
 
種がこぼれて、新芽が・・・
 
どうしたらいいこの状況・・・
 
家には温室のハウスもないし、このままだと
 
育たないし、畑に植えても冬に向かって行き
 
育たないし、どうしよう~と思案しましたが
 
やはり灰にして大地に返してあげる事にしました。
 
生きようとする命のエネルギーの凄さに
 
驚きです。
 
 
全て粗末には出来ない、自然の命を
 
きちっと色で表現してあげようと
 
草木染めをする度に思います。
 
 
自然の恵みをありがとう。
 
 
 
 
 
 
 
 

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