2015/04/03

額装された丹波布

 
 
昨年11月の展示会でご購入戴いた
 
テーブルクロスがKさんの手で額装されていました。
 
驚き! 自分の織ったものですが
 
改めてしげしげ見入ってしまいました。
 
こんな扱い方があったのだと驚きです。
 
そしてこんな風に或る意味で鑑賞の対象にされてしまうと、
 
自分の仕事に一切の妥協が許されないことを
 
つくづく感じてしまうものです。
 
間違っても「目飛び」などあってはなりません。
 
 
額装して下さったKさんは、知る人ぞ知る目利きで、
 
訪問した際も素晴らしい所蔵品の数々を拝見しました。
 
そんなKさんですから、糸の紡ぎ具合も染色のことも、
 
とても厳しい見方をされます。
 
このテーブルクロスは整経の際に
 
随分と試行錯誤を繰り返したモノだけに、
 
この扱いがとても有り難かったのですが、
 
それだけにどの部分を取ってみても問題が無かったか?
 
と冷や汗をかく思いで見直してみました。
 
 
ただの普段着にしていたぼろ裂に近いものに
 
『美』を発見された柳宗悦先生と同じように、
 
一切の既成概念にとらわれず、織物を観て、
 
そして思いがけない活用方法を決める人が
 
世の中にはあるのですね。
 
なんだか嬉しかったり焦る気持ちがあったり
 
身の引き締まるものがあったりで、
 
自分の織物に勉強させられた気持です。
 
 
このまま自分の信念に従って
 
妥協を許さない仕事をしていかなければ!と
 
あらためて思った事をブログで報告?です。
 
 
 
 
写真はガラス面の反射で上手く撮れていません。あしからず。

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